planet greenのサカイヒロコです。
二学期もスタートしました!
学校行事やら色々が、この蒸し暑い季節から雪が降る季節まで続きます。
雪国のこの3か月はドカンと季節が移り変わるので、今が暑いと文句を言いたくなっても「3か月もすれば寒くて雪が!」と思うと「やっぱ夏サイコー!」と気持ちがすぐ切り替わる私です^^
今日はplanet greenのバッグに使われている手染め糸についてまとめてみました。
手染め歴は、麻ひもバッグを編み始めた早い時期からスタートしていました。
最初は母親に作ったバッグと友達へのプレゼント用に使った記憶が。
勿論、市販の色つきの糸も当時も現在も使っていますが、数年前は今ほどカラー糸が充実していなかったし、欲しい色もない。そして発色のいい糸の値段もかなり高いものでしたので自分で染めはじめたのだと思います。
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麻ひもを染めるには、まず「染められる状態」にする準備があります。
染めやすい量の「カセ」に巻くことから始まります。
(私はリネン糸などカセで買う事も多いので、カセくり機を使ってやっています。)
染める前には精錬の時の薬品など落とすために下洗いもします。
次は染液を作ります。
いつもダイロンを3色くらいブレンドして色を作っています。
洗液から染め上がりを想像して作るのは勘と経験が便りです!
だから面白いんだよね〜^^v
染めている最中はゴム手袋をしていても
70℃近い温度の染液に手を突っ込むので熱いです!
染め始めは悶絶しながら手早く浸みこむよう揉み込んでいきます。
この時点でも染め上がりの色とは別モノの状態ですので
自分を信じて、
イメージ通りになると信じて、
心を込めてもみもみもみもみ・・・笑
そしてすすぎ作業ですが、これが一番の重労働です。
握力をフルに使い、余分な洗液を落としながら水も出しっぱなしで長い時間
とにかく丁寧にすすぎを繰り返します。
この画像はもうかなりすすぎ水の色が薄くなっていますが
最初のうちは、終わりなんてないんじゃないかと思う位に濃いんですよ。
割とアッサリ書き進めていますが、このような作業を繰り返し
脱水して二日ほど干してやっと、染め上がりの色になった糸との対面です\(^o^)/
大概は私はひとつのブレンドで2パターンの色を一度に染め上げます。
久しぶりのブルー系、イメージ通りに染まりましたー!
ダークブラウン系も、いつものお気に入りのトーンに今回も出来ました!
赤系もイメージ通りに染め上りましたよ〜。
染め粉で赤の分量って結構難しい印象です。
オレンジ色を作る時なんか、ほんのちょっとで結構変わってくるんですよ。
そして、距離にして数キロ分の染め上ったカセ糸を
今度は玉巻きにしていく作業が待っています。
これまたなかなか大変で、繊維くずは飛び散るしで室内でやると大変なことに!
なので夏場は外で作業をします。
前は息子に手伝って貰った事もありますが、今年は夫と一緒に。
Youtubeでボサノバを聴きながら、特売のアイスコーヒーと共に^^
これまた暑い午後に随分と時間を掛けて巻き終えた思い出が出来ました。
そんな感じで
手染め糸は作品となるのを待つだけの状態になるのです。
多分、市販の色糸よりコストは掛かっていると思われます。
手染めだから安上がりとは、実際やってみて感じたことはないです。
でもやっぱり私が作るなら、私が作る色を使いたいから続けているのです!
そして今までのお得価格でお買い求めいただいていた方はラッキーでーす!
これからは糸の価値にあった販売価格に切り替えますのでよろしくお願い致します( ^ω^ )
サービスしたかったわけでなくいつも準備がギリギリで原価を忘れていただけです。
ここは全ての手染め派のためにもしっかりお伝えしたいところ。
(手染め仲間は特に近くにいないんですが。笑)
この辺の精神はもう、クラフトを愛しているから、それだけですね。
編むのが上手な人なんて沢山います。
その中で、自分の中から流れるメロディーのようにアイデアや作りたい物があるか、
その実現のために気合をいれてやりたくなる衝動はあるか、そんな感じ。
↑何言ってるかわかんないって方は、ニュアンスを読み取ってください。笑
※市販のインディゴ染め等と同様、長時間の水濡れやこすれにより色落ちする可能性はあります。手染めだからのデメリットは特にないと思いますが、念のためお知らせ致します。
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以前の缶入りだった時代を思えば随分使いやすくなりましたね。
さて長かったけど最後まで読んでくれた可愛い人よ、ありがとうございます!ラブ!
それと機嫌がいいと披露する腹筋なんかもこういう作業をしているからかも^^v